米、北朝鮮「テロ支援国家指定」解除通告：拉致被害者家族に不安

今日の各紙は一斉に米国が
北朝鮮へのテロ支援国家指定を
解除する手続きに入ったことを
報じています。

米、「テロ指定」解除通告　北朝鮮が核計画申告

北朝鮮は26日午後、核問題を
巡る6カ国協議の議長国、
中国に核計画の申告書を
提出した。これを受け、
米政府は北朝鮮への
テロ支援国家指定の解除を
議会に通告し、対敵国通商法の
適用とりやめを決めた。

米国が北朝鮮をテロ支援国家に
指定したのは１９８８年、前年に
起きた大韓航空機爆破事件を
受けてのことですから、指定から
２０年ぶりの解除ということにな
ります。

　今回の北朝鮮の申告と
いうのは、右の図にある
ように、世界的な核拡散
防止の一貫として、北朝鮮
を非核化するステップ
の第二段階です。

　このステップは６カ国
協議で決めています。

　北朝鮮の原子炉は
黒鉛減速炉で、核兵器の
燃料生産に適しています
から、それをやめると同時
に核兵器開発計画を
あきらかにして計画
停止、最後に核燃料が
できにくい軽水炉に
転換するというもの。

　ところが、第二段階は
本来昨年末。今回の
申告内容には最大
重要事項である核
兵器情報が抜けて
います。

　それでも、ブッシュ大統領は
「我々は北朝鮮の核廃絶という
目標に向けて一歩近づいた」と
声明を出し議会に解除通告
４５日後には指定が解除
されることになります。

　なにしろ、ブッシュ大統領は
史上最低とも評価される大統領。

　財政、外交いいところなしで
やめることになりますから、
なんとしてでも、２０年来の
テロ支援国家指定を解除
するることによって、世界の
平和への実現に大きく
貢献したという実績を残し
たいんです。

　それにしても、日本に
とっていい迷惑。

　北朝鮮にとって指定解除
されると、
（１）世界銀行などから融資
　　などを受けられる
（２）先端技術の対北朝鮮
　　輸出の制限が緩和される
（３）米朝間で商業金融取引が　
　活発化する
など多大の恩恵が受けられ
ます。

　そうなると、拉致疑惑に
からんでの日本の経済
制裁なんて、北朝鮮に
とってほとんど問題に
ならなくなりますからね。

　このことに関しての
ブッシュと福田の言葉は、

ブッシュ大統領：
「私は拉致問題を決して忘れない。」
（日米首脳電話会談で）

福田首相：
「全くそうは考えていない」。
（日朝交渉を進めるてこを失った
　のではないかとの記者団の
　質問に対し）


一方、拉北朝鮮が核計画申告書を
提出したことを報じる速報テロップを
目にした致被害者の家族会の
横田早紀江さん（７２）は
小さなため息をつき肩を落として
「世界中がわかってくれていたら、
こんなことにはならないのに」。


　

もうちっと福田さん、国民感情を
考えてよ。＼（＊｀∧´）／

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