生前退位後の称号がようやく決まりました。
退位後は公務行わず 称号「上皇」 有識者会議最終報告 安倍晋三首相の私的諮問機関「天皇の公務の
負担軽減等に関する有識者会議」(座長・今井敬
経団連名誉会長)は21日、首相官邸で第14回
会合を開き、天皇陛下の退位に関する議論を
まとめた最終報告を首相に提出した。
退位後の陛下の活動について、象徴としての地位に
基づく公的行為は行わないとした。
ー中略ー
退位後の称号は「象徴天皇であった方を表す
新たな称号として『上皇』が適当」と明記。
皇位継承順位から外し、摂政・臨時代行の
就任は認めず、皇籍離脱も認めない。
皇后さまの称号は「上皇と一対になる」として、
歴史的に使用されたことがない「上皇后(じょうこうごう)」とした。
象徴としてでも「天皇」という歴史的な称号を
使用していたんですから、「上皇」にするのが
当たり前と思います。
ところが、皇后さまについては訳のわからない
「上皇后」なんて新称号をひねりだしました。
歴史的観点からは当然のこと「皇太后」が自然
です。
どうしてかとちょっと考えたら、皇室典範が原因。
皇室典範
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO003.html皇室典範では天皇は死ぬまで天皇ということを前提
としていましたから「上皇」という概念がありませんが、
その他の皇族については歴史的な称号はそのまま。
皇后だけでなく皇太后、太皇太后 などもあるんです。
そのうえ、第17条では皇太后は順位は4番目ですが
摂政になれるんですね。
上皇は公務を行わないと明記しますので、皇太后を
使うと公務につけることになってしまいますから、
無理やり「上皇后」なんて歴史になじまない変な称号を
作りあげてしまったんでしょう。
1代限りの法律を作るんですから、上皇の后である
皇太后は上皇とともに公務にはつかないと明記すれば
すむことと思いますけどね。
今回の天皇制に関しての有識者たちはかなり常識が
ない人ばかりが集まった感じでしたが、こうなることも
当然かなと。