鹿児島夫婦強殺：被告に無罪判決 死刑求刑裁判員裁判で初 今年の漢字：「暑」

どんな判決を下すん
だろうなと思っていました。

すごい、(　 ﾟ ▽ ﾟ ;)
裁判員制度の
一つの成果かも知れ
ません。

鹿児島夫婦強殺：被告に無罪判決　死刑求刑裁判員裁判で初

鹿児島市で０９年、高齢夫婦を
殺害したとして強盗殺人罪などに
問われた同市の無職、白浜政広
被告（７１）の裁判員裁判で、
鹿児島地裁（平島正道裁判長）は
１０日、無罪（求刑・死刑）を言い
渡した。

判決理由は
「犯人でなければ合理的に
説明することができない
事実が含まれていない。
刑事裁判の鉄則である
『疑わしきは被告人の利益』
という原則に照らせば、
本件程度の状況証拠を
もって被告を犯人と
認定できない」

今回の事件、白浜被告は
一貫して否認しつづけて
います。

最高裁によれば、死刑求刑に
対する１審での無罪判決は
７５年以降４件しかありません。

０５年５月１０日佐賀地裁
板主勉裁判長
「自白は強要されたもの、
犯罪照明がない」

０６年１１月２１日富山地裁
手崎政人裁判長
「犯行関与の証拠は共犯者の
供述のみ」

０７年１１月２８日広島地裁
細田啓介裁判長
「犯行状況に合理的な疑いがあり、
　自白の経緯も不自然」

０８年６月２７日水戸地裁土浦支部
伊藤茂夫裁判長
「重い統合失調症による心身喪失」

心身喪失による無罪を
のぞけば、検察は、２例は
自白があるとし、残る１例は
暴力団の内部軋轢で供述が
あるとされたもの。

今回のように、完全否認での
状況証拠のみによる
死刑求刑では、死刑判決を
下すにはかなり難しい
判断をしなければならないな
と思います。

ただ、以前も書きましたが、
検察が求刑するにあたっては、
メンツをかけて求刑通りに
なるように争いつづけますし、
もし負けたらその後の出世に
も響いてしまうことがあり、
裁判所側も同じ法曹界と
して検察側の求刑をそれなりに
正しいものとする姿勢が
あることが否めないところが
あります。

そういったことが、１００％近い
検察の勝利ですし、今回の
ように死刑求刑に対しての
無罪判決が４例ということに
もなっています。

でも、結果は、疑わしきは
被告人の利益という近代
裁判の基本原理に立ち
かえったもの。

今回の裁判では、検察側と
して白浜さんを犯人とするには
殺人の動機を金銭目的の
強盗殺人とするしかあり
ませんでした。

しかし、肝心の現金が
目につくところにあり
ながら盗まれていない
ことや。

１００回近くスコップで
なぐるなど、怨恨に
もとづくと考えることが
自然であり、

さらに、白浜さんの指紋が
１１か所にもありながら、
肝心のスコップには
無いことなど、白浜さんが
犯人と断定するには
十分な証拠があると
言えないという判断に
なったと思います。

裁判員裁判であるから
こそこうした判断に
いたったのかもしれません。

検察と裁判官だけで
あれば、検察官の
主張する、指紋と
ＤＮＡが白浜さんの
ものということで、
白浜さんが犯行に
およんだことを否定
できないという判決に
なってしまったことも
十分可能性があり
ましたから。



ところで、今日も書きながら
２時を過ぎました。

ＴＶで発表がありました。

日本漢字能力検定協会の
「今年の漢字」です。

今年の漢字：「暑」　清水寺境内で力強く揮毫

日本漢字能力検定協会
（京都市）は１０日、この
１年の世相を反映した
「今年の漢字」に「暑」が
選ばれたと発表した。
今夏の記録的な猛暑が
主な理由。
同市東山区の清水寺
境内で恒例の発表
セレモニーがあり、
森清範貫主（かんす）が
大型の和紙に力強く
揮毫（きごう）した。

今年の公募数は２８万５４０６票と
過去最高でした。

「暑」は最多の１万４５３７票。

２位は尖閣諸島の領有権を
巡って外交摩擦が生じた
中国の「中」、３位は不安定な
政治や気候を反映した「不」。

記録的な猛暑で熱中症になる人が
続出し、野菜価格の高騰が生活を
直撃したことや、「はやぶさ」が
地球に帰還した際に１万度以上
の高熱につつまれたことなどが
理由ということになりますね。

国際的にはチリの地下の
暑い環境もねo(^-^)o

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