数日前の記事なんですが、
デニソワ人:4万年前「未知の人類」、ロシア南部に存在--独チーム分析
約4万年前にロシア南部で未知の人類が暮らしていた可能性の高いことが、独マックスプランク研究所などの分析で分かった。発見された地名からデニソワ人と命名された。約104万年前に現生人類やネアンデルタール人と共通の祖先から枝分かれし、独自に進化したらしい。右の地図がデニソワ洞窟が
あるところ。
小学校や、中学校で人類に
ついてお勉強したと思いますが
簡単におさらい。
一応現在の人類までの
進化という形での説明
なんですが。
猿人(アウストラロピテクスなど)→原人(ホモ・エレクトス)→
旧人(ホモ・ネアンデルターレンシスなど)→新人(ホモ・サピエンス)
というのが大きな流れ。
猿人は人類の祖先で、600万年前から150万年前で
いずれもアフリカ。
イメージはやや前かがみで直立歩行するチンパンジーと
いう感じで、脳の容量も現人類の1/3程度、身長も
110cm~150cmとチンパンジーなみ。
次のホモ・エレクトス。「直立(2本足歩行)するヒト」と
いう意味ですが、180万年前に出現。
北京原人とか、ジャワ原人など有名ですね。
頭脳の大きさは我々の9割ほど。
ついで、旧人。今では進化の系列で
直接の先祖ではないということで
古人類と呼ばれるんですが、似たようなもの。
なんといっても、ネアンデルアール人と
して有名。
前期のネアンデルター人なんて我々より
脳の容量は大きいとされています。
服を来て街中を歩いていたら多分
気がつかないでしょうね。
で、我々が属する「ホモ・サピエンス」。
かっこよく、考えるヒトという意味なんですが
10万年前にアフリカに出現し、世界中に
広まったんです。
結局、どういうわけか、人類といわれるものは
皆アフリカ原産なんですね。
予断ですが、
イヴは明らかにアフリカ人と
いうことに。
ところで、こういう人類の進化とか、
誰が先祖だとか、先祖が同じ種だとかは
ご存知DNAの配列を解析して
わかります。
DNAといっても、細胞の核とよばれる
父親と母親の遺伝子を受け継いだ、
人間の場合でいえば23対の染色体の
遺伝子としてのものではありません。
細胞核とは違ってミトコンドリアと
よばれる細胞内の組織があるんですが、
炭水化物を分解して細胞のエネルギーを
合成しているもの。
このミトコンドリアにもDNAがあって
細胞核核の遺伝子と違って輪ゴムのような
形で自分で自分を複製しています。
このミトコンドリアDNAを解析して
先祖や親類関係を決めているんですね。
細胞内に核はたった一つですが、
ミトコンドリアは沢山ありますから
化石などからはなんとか採取が
可能だからなんです。
なんとこのミトコンドリア。卵子の
ミトコンドリアしか受け継いでいません。
精子のミトコンドリアは卵子と
融合したあと、なぜか消滅して
しまうからなんです。
というわけで、人類の進化の
系列などは母方だけがわかるだけ。
原人類の最初の母親である
イヴについてはちゃんとわかると
いうことになりますね。
アダムなんてどうでもいい。
やはり母は強い。
o(^-^)oあ、すみません、ながながと
お勉強的なことを書いてしまって。
最初の記事にもどります。
デニソワ人がなぜ、ホモサピエンスでもなく、
ネアンデルタール人と兄弟関係なのかが
わかったかと。
洞穴で発見されたデニソワ人の
小指の骨の粉末30ミリグラムを
採取。
その中のミトコンドリアのDNAを
解析し塩基配列を特定。
現生人類やネアンデルタール人、
チンパンジーなどと比較して
記事のような結論を出したんです。
さて、私の感想です。
実は、原人以降の古人類は
数万年前は各地で共存して
いたんです。
それが、すべて絶滅。
我々はホモサピエンスなんて
言っていますが、実は凶悪な
突然変異種なんではないかと。
ネアンデルタール人なんて、
病気で歩けなくなった仲間や
生まれつきの障害者をいたわって
いたといいいます。
(毎日新聞余禄:ホモ・サピエンスの孤独
2010年3月26日)
そういうところへ、肉食で戦いの
好きなホモサピエンスが乱入して
総て滅ぼしたと。
人間の進化の歴史なんて
おこがましく。
ソワニワ人でも、ネアンデルタール人でも
現代まで生き残っていたらそれが現代人。
そうした野蛮な闘争本能が強い人類が
数万年前に勝利したから、以降
歴史が始まってからも戦争の繰り返し
ばかりであったという説明もつくかなと思います。
核保有によって、人類絶滅なんて
ことになるような馬鹿なことをやるのは
人間だけです。
始めからそうした遺伝子が組み
込まれていたのかもしれませんね。
まあ、かすかな希望が、人類の母が
生まれたアフリカの血を濃くうけつぐ
オバマ大統領が平和を希求すると
いうことなのかもしれません。
米大統領:露との核軍縮合意、成果強調第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新たな核軍縮条約で米露が合意したことを受け、オバマ米大統領は26日、「米露は、この20年間近くで最も包括的な核軍縮の合意に達した」と成果を強調した。オバマ大統領は以前、ミサイル防衛や
核抑止力の維持を強調しておりますが、
自滅への道を回避しようということで
少しは「進化」への道を歩みはじめたん
でしょうか。
滅んでしまった「古人類」に対して
進化した人類であると自慢できる
ようになって欲しいものです。
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