今日は敬老の日。
といより9月第三月曜日の
祝日という感じですね。
お年寄りの方を敬うより
休日のほうが重要。
シルバーウィークと言った
としても、お年寄りを敬う
シルバーの意味が入って
いることを知らず、五月の
ゴールデンよりちょっとレベルの
低い連休という意味だと
思っているかたが大半
ですね。
ハッピーマンデー法で
連休を作るのはいいですが、
何かを記念するというのは
特定の日のほうがいいですね。
さてと、ここで問題。
1. 「法螺貝に赤糸を通すこと」
2. 「本末同一の太さの木の棒の
根と末を見分けること」
3. 「蛇の雄雌を見分ける方法」
おわかりですか?
これは昔の日本。お隣の中国の
唐の国から出された難問。
答えられないと占領するというの
です。
時の帝はすべての民に回答を
求めたんですが、誰もわかりません。
ところで、このときの日本は、
お年寄り、といってもこの時代は
後期高齢者どころでなく、多分50
ぐらいからでしょう、そのお年寄りを
捨てないといけなかったんです。
しかし、孝行息子のある中将が
捨てる法律にもかかわらず、父を
家にひそかに囲って親孝行の誠を
尽していたんですね。
そこで、中将は困っている難問を
年寄り?の父親に相談したところ、
たちまち解決の智恵をさずかり
ました。
その智恵とは。
1. 蟻に糸を付けて一方の入口にいれ、
他方には蜜を塗れば蜜のにおいに
ひかれた蟻は通りぬけ糸が通る。
2. 棒を流れの早い川に横にして投げ
入れた時、回転して先になって流れ
るのが根に近い事。
3. 細い木の枝で蛇をさし寄せた時に
尾を動かすのが雌である事。
このことを帝に伝え、唐からの
無理難題に答え、国難を救うことに
なったんです。
これにより、以降、帝は老人を捨てる
法をやめ、敬うようになったとのこと。
このお話は、清少納言の「枕草子」の
「蟻通明神」に書かれています。
「蟻通明神」って?
上の故事にちなんで、親孝行と智恵の
神様として、1番の難問から 「蟻通明神」
として敬うようになったんです。
ちなみに、 蟻通明神は蟻通神社(ありとおしじんじゃ)
ともいい、大阪府泉佐野市の神社です。
大国主命を祀っています。
お年寄りを敬いましょうね。o(^-^)o