全長13光年:くじら座のミラから彗星のような尾400年前からその存在を知られるくじら座のミラ。
名前の由来はゆっくりとその明るさを変えることから
不思議という意味で名前がつけられました。
このような明るさを変える星を変光星といいますが
歴史上で一番最初に見つけられた変光星です。
変光星にはいろんな種類がありますが、ミラは
当たり前かも知れませんがミラ型脈動変光星と
呼ばれる代表的な星で、太陽の400倍の大きさ
をもつ星です。
331.96日の周期で2.0等星~10.1等星の範囲で
明るさが変わります。大きくなると暗くなり、小さくなると
明るくなるんですね。
この良く知られた星について、米航空宇宙局(NASA)は
今月15日、銀河進化探査衛星GALEX(Galaxy Evolution Explorer)が
撮影した画像を公開しました。
なんと、この星は、長さ数百万キロに及ぶ「尾」を持ち、
新しい銀河系の「種」をまき散らしながら進むといいます。
その尾の長さは約13光年で、その距離は太陽から冥王星までの
2万倍に相当します。
周辺の星間ガスと比較して秒速約130キロで移動しているため、
噴出ガスが尾を引いているように見えるそうです。
科学者のかたがたは、この「尾」は新しい恒星や惑星が形成される
際に必要となる炭素や酸素をはじめとする重要物質を含み、これらの
物質が生命をはぐくむ役割も果たすと見ていますが、なにより
この発見に久しぶりの興奮を覚えているそうですよ。
ちなみに、NASAによると今年11月中頃では肉眼でも見られる
ほど明るくなるそうです。
太陽よりはるかに大きい赤色巨星が死に向かって超高速で移動しながら
のびちじみして、体内からガスをはき、それがまた新しい星を産む。
雄大な話ですね。秋がふかまったら俗世間のしがらみを
忘れ、夜空を見上げましょう。
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