川崎の事件に影響?してか、練馬では長男を
父親が殺すという事件が起きてしまいました。
こうした中で、今年3月に内閣府が発表した中高年の
ひきこもりが改めて注目されます。
中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査 内閣府は29日、自宅に半年以上閉じこもっている
「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人
いるとの調査結果を発表した。
7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が
半数を占めた。15~39歳の推計54万1千人を上回り、
ひきこもりの高齢化、長期化が鮮明になった。
中高年層を対象にしたひきこもりの調査は初めて。今の日本は自己責任論が横行し、欧米として社会が
人を守ろうという意識が極めて希薄。
こんな統計も昨年出ています。
日本人「孤独は自己責任」 米英と意識差、3カ国調査英誌エコノミストなどが日米英3カ国で実施した「孤独」に
関する意識調査で、
ー中略ー
「孤独は自己責任かそうでないか」を尋ねると、日本では
「自己責任」との回答が44%で「そうではない」の42%を
上回った。米英では自己責任との回答は23%、11%と
少数派だった。江戸時代とはいわないけれど、長屋を代表する、けして
豊かではない庶民たちがお互いを気遣い支えあってきた
風潮が現在は無くなってきてしまっています。
だからこそ、ことの原因をさぐり2度とそうした問題を起こさない
ようになどという気持ちは無く、突っぱねてしまう風潮が
蔓延しているのでしょう。
とうぜんのごとく、識者は
「中高年ひきこもりは自己責任か?」精神科医・斎藤環が予測する「孤独死大量発生」時代「ひきこもりが自己責任だという捉え方は明らかに間違いです。
長引くひきこもりは、家族の思惑や社会のプレッシャーや本人
の苦しさなど、さまざまな要因が複合して成立する現象で、
自分の意思決定ではありません。どこの家庭でも、どんな年齢の
誰にでも起こりうる現象ですから、世間は寛容になってもらいたい
と思います」
こう語るのは、精神科医として30年前から不登校やひきこもりの
問題に取り組んできた、斎藤環・筑波大教授(社会精神保健学)だ。とはいえ、安倍を象徴する弱者無視の政治の下、弱い者は
さらに弱いものに対して暖かい目を向けるなどの余裕が無く
なり、江戸時代の最下層の人たちを蔑視することにより自分の
存在を確認するということになるのではと思います。
今回の痛ましい事件が続いたことによってこうしたことの
議論が盛り上がればいいと思います。